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Home ≫ 見る ≫ 福島原発事故
福島原発事故
脱原発世界会議2012
太平洋から見たフクシマ
タヒチ・ポリネシアのローラン・オルダムさんインタビュー

2012年1月14〜15日「脱原発世界会議2012」

WEB&YouTube配信2012年2月15日、制作:映像ドキュメント.com

フランスの核実験が行われた仏領ポリネシア=タヒチ・ポリネシアから脱原発世界会議に参加したローラン・オルダムさんに、福島原発事故をどう見たのか、話を聞いた。

フランスはポリネシアの2つの環礁で1966年から1996年にかけて少なくとも193回の核実験を実施。その結果、核実験場で雇われ働いたポリネシア人を中心に、多くのヒバクシャが生み出された。
タヒチ・ポリネシアの人々は核実験場計画が明らかになって以来反対運動をつづけたが、フランスは核実験を強行。実験終了後はヒバクシャの救済を求める長いたたかいがつづいている。
ローランさんは核実験被害者団体「モルロアと私たち」の代表をつとめる。

核の被害にばかりあってきた太平洋から見たときに福島原発事故はどう映ったのか、原発大国日本はどう映ったのか。長いこと太平洋の人たちとつきあってきた身としては、日本の人が見ようとしなかったことを語ってくれた、もっと言えば、彼らの声を聞こうとしなかったことが現在をもたらしたのだと改めて考えさせられる話だった。太平洋からのメッセージを受けとめてほしい。
(荒川俊児)

WMV再生 PLAY 21分40秒(WMVファイル 171MB)

脱原発世界会議2012(http://npfree.jp/)

タヒチからのメッセージ モルロア・エ・タトゥ(モルロアと私たち) 2011年3月18日(http://www.eizoudocument.com/0601omou.html#06)


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21分40秒
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●ローラン・オルダムさん発言内容

〈字幕で入れたテキストより発言内容を紹介します〉

◎会議に参加した感想を聞かせてください

2日前に福島を訪れました
とても不思議な感覚がしました

(避難区域を)車で通り抜けたのですが,誰もいないのです
街は打ち捨てられていました
ゴーストタウンのようでした
とても不思議な感覚です

なんというのか,原発事故が起こったときどうなるのか,核戦争後はもっと恐ろしいでしょうが,核の本質とはこれなんだと見せられた気がしました

街は空っぽで,放射能で汚染されているという
人っ子一人見えないけど,汚染もまた目には見えないのです
それがより恐怖心を起こします
とても不思議な感覚です

農家の人たちにも会いました
彼らは何年もかけて苦労して働いてきました
それがいまでは,多くの人が農業をできなくなった
農民なのに突然,農業ができなくなったのです

観光案内を見ると,福島は元々はいきいきとしたところで,お祭りがあったり‥‥
それがいまの状況はというと,屋内にこもっていなければならない
外にはあまり出られない
そんななかで子どもたちを育てている

いま話したのは目に見えることですけど(目に見えない)もっと悪いこと,ほんとうの問題は,健康への心配だと思います
特に女性や子どもの健康への恐れはたいへんなものだと思います
とても悲惨なことです

私たちはフクシマから学ばなくてはなりません
そうしないと第2,第3のフクシマが起こります
それはもっと悪いことになるかもしれません

いまは原子力発電について考え直し,それぞれの政府に働きかけ,原発をとめるよい機会なのです

フクシマは,世界のすべての原発をとめるあらゆる行動の中心をなします

道のりは険しいですが,なさなくてはなりません

聞くところでは日本政府は,いまだにエネルギーのため原子力発電を支持しているといいます
そして大変なショックを受けたのは,何年か前に日本には50以上の原発があると聞いたことです
それを知って大きな衝撃を受けました

広島・長崎で原爆を経験し,ヒバクシャを有するこの国が,どうして原発を受け入れることができたのでしょうか
私から見れば狂気の沙汰です

日本は地震大国だというのに,どうして50以上もの原発を持つなんて考えるのでしょう
何年か前に神戸の大震災の写真を見てショックを受けました
そして今回の福島です
また同じことが起こるかもしれません
日本は地震大国なのですから

狂っています
これは一刻を争います
日本は原発を閉鎖しなくてはなりません

原発を終えるには,より安全なエネルギーへの転換が必要でしょう
太陽エネルギーや風力,あるいは海洋エネルギーなど
日本はエネルギーの転換を考えなくてはなりません

2つめは,エネルギー使用量の大幅な削減を考えることが重要です
これまでのようにエネルギーを乱用しつづけるわけにはいかないからです

なぜならこのようなエネルギー消費は,実は他の国の人々に影響を与えるのです
たとえば海面上昇は,マーシャル諸島などの人々にとっては惨事なのです

3つめは,原子炉を冷却するための水が海に流れていることです

日本人はたくさんの魚を食べます
私たちポリネシアの人々も魚を食べ,魚で生活しています
ですから食物連鎖の結果はとても深刻です

フクシマを教訓にしなくてはなりません
さもないと,私たちは将来の犠牲者をつくりだすことになります

津波によって多くの人々が一瞬にして亡くなりましたが,多くの人々に放射能汚染の影響が現れるのは,何年も先になってからです

これらすべてのことがもたらす結果について,よく考えなくてはなりません
あらゆる方法で政府に働きかけ.原発からのエネルギー転換を求めなくてはなりません
私たちは2日間の会議を行いましたが,さらにより多くの行動を起こし,政府が市民の声を聞くようにさせることが必要です

そのためにはまず市民自身が「自分たちは変わらなくてはならない」と決意することです
市民が原発は危険だと思わないかぎり,政府はいまのまま変わらないでしょう
ですから最初の変化は私たち,草の根の人々からなのです
私たちが変わったときにはじめて政府を変えることができます

◎タヒチ・ポリネシアの経験から語れることがあれば?

福島でいま起こっていることは,私たちが40年にわたって経験したことそのままです
私たちはいまも苦しんでいます

私は福島の被害者を心から支持します
彼らには長い道のりが待っているのを知っているからです
それは長い道のりです
私たちはいまだにゴールにたどり着いていません

というのも政府の政策があって,金を使ったロビー活動,そして汚職や腐敗

さらには経済発展の論理というのもあります
ですから私たち自身の見直しも必要です

腐敗ということでいえば,福島だけでなく世界中で起きていることで,政府がデータを隠蔽するなど多くの問題を抱えています

ポリネシアの場合,フランス政府はメディアを操作しました
そして人々に補償することすら拒否しました

フランス政府はわずかばかりの金を使って人々を言いくるめようとしました
この地域の経済を発展させるのはいいことだ,発電所が必要だ,タヒチには‥‥
核実験は必要で,これは経済に貢献する‥‥

しかしあとになって被害が出たときには,とくに将来の世代にとっては,それは被害以外の何ものでもありません

世界中に存在する被害者を見ればわかります
政府は彼らのことを気にもしません
彼らはいまだに汚染地域に住んでいて医療機関もありません
政府はウソをつきつづけ,問題を小さく見せようとしづけるのです

タヒチであったことですが,国防省の科学者が私たちにこう言うのです
「パリの放射線の方がモルロア実験場よりも高い」

ひどい侮辱です
彼らは私たちを白痴として扱うのです
私たちは科学者ではないけれど,私たちが何も理解できないかのように扱うのです

核は科学者だけの議論であってはなりません
私は大学に行っていないし,科学的な学問を修めたわけではありませんが,良識を持っています

島の人々は科学者ではないけれど,海が汚染されていることはわかります
海が害されていることも,魚がよくないことも
別に科学者がやってきて,これは何シーベルトで危険性はうんぬんとか,そんな必要はないのです
そんなことはわかるのです
ココナツを食べれば,下痢になるからよくないとわかります
科学者がやってきて教えてもらう必要はありません

今朝の会合でアラスカから来た男性が語っていました
アラスカの人々は海や川から食物をえて生きてる
汚染が進んでいったとき,いったい海はどれだけの汚染を受け入れられるのか,自然はどれだけの汚染を受け入れられるのか,それがわからない

そのとき彼が語ったもっとも重要なことは「海が死ぬときには私たちは死に絶える」ということでした
彼が語ったことはとても重要です
海が死ぬときは,アラスカの人々だけではなく,地球上のすべての人が死ぬときです

いま私たちが目にしているのは「緩慢なる死」です
ある場所が放射能に汚染され,海が汚染され,プランクトンが汚染され,魚が汚染され……というように,ゆっくりと進行してくので「緩慢なる死」です

そのことに目覚め,なんとかしなければなりません
このままでは人類はゆっくりと自殺することになります
「緩慢なる自殺」です

福島の原発事故,それは「事故」ではないと思うことがあります

それは起こりうることだから「事故」ではありません
政府は「安全」を語るばかりで,次の事故をただ待つなら,それは「事故」ではありません
もし起こりうることを知っていて,それをとめようとしないなら「事故」ではないのです

もちろんモルロアの核実験は事故ではありません
あれは故意の暴力行為であって,植民地主義的な侵略であり人権侵害です

福島の人々も十分に警戒しないと,世界中のヒバクシャと同じ末路をたどることになりかねません

このままではこの地球は人々の地球ではなくなり,汚染されたヒバクシャの惑星になってしまいます

この地球上にある核を見渡したとき,核はすでにあふれかえっていて,すべてを破壊しかねません
世界の終わりがあるのなら,それは核によってもたらされるのだと思います

◎福島の人々へのメッセージがあれば?

福島の人々へのメッセージということでは,私はいま被害に苦しんでいる福島の人々に共感するとともに心から支持します

と同時に私からのメッセージということでは,フクシマがメッセージ,教訓であるということです

福島の人たちはなにをおいても優先されるべきです

もし私たちがこのメッセージを聞かないのなら,福島の人々がこの教訓に学ばないなら,世界中の人々が福島にどれだけ支援を寄せようと,どれだけお金やファンドが福島に寄せられようと,福島の人々がその教訓,つまり3.11で起こったことの意味を理解しないのなら,世界からのあらゆる支援は無意味になります

(フクシマが教訓であるということ)これが福島の人々への1つめのメッセージです

福島の人々への2つめのメッセージは,福島の人々もまたこの機会に他の人々のこと,世界中にいる被害者のことも考えてほしいのです
子どもたちが汚染された水を飲んで死にかけている中東や核実験場のこと,彼らのことも考えてほしいのです
医療機関すらなく,会議を開くこともできない,まったく見捨てられた人がいることを

私がきょうここにいるのは,もちろん福島のためです
でもそれだけではなく,人類のためにここに来ました

福島の人々を超えて人類はあるのです
これも考えるべきメッセージです

私が望むのは,この会議が新たな出発点となって未来を変えていくことです
いま変えないと,私たちに未来はありません
未来は私たち自身を殺す結果になります
ですから私たちにはいま変革する責任があります

地球が完全に汚染されないうちに‥
いまならまだ変えることができます

さもないと手遅れになります
あまりにも大きな代償を払うことになります

私たちと将来の世代の生存がかかっています

 

●関連サイト・関連資料

脱原発世界会議2012 公式サイト(http://npfree.jp/)

タヒチからのメッセージ モルロア・エ・タトゥ(モルロアと私たち) 2011年3月18日(http://www.eizoudocument.com/0601omou.html#06)

●関連映像

脱原発世界会議ビデオリポート(1)海外ゲスト福島視察〜脱原発世界大行進(http://www.eizoudocument.com/0629sekaikaigi.html)

脱原発世界会議テレビ(http://npfree.jp/tv.html)
脱原発世界会議USTREAM(http://www.ustream.tv/user/OurPlanetTV/shows)by OurPlanet-TV
YouTube(http://www.youtube.com/)で脱原発世界会議を検索

双葉町の井戸川町長インタビュー(http://youtu.be/98sudW4C4m8)by OurPlanet-TV

 


●感想・コメントなどありましたらこちらからお送りくださいメールフォーム

 

「脱原発世界会議」海外ゲスト福島視察
◇日時:2012年1月13日(金)
 09:00 福島市内 NPO 市民団体の皆さん(コラッセ福島 403号室)CRMS市民放射能測定所丸森あやさん、ふくしま有機ネット高松さん、放射能からこどもを守る福島ネットワーク吉野さん、福島大学災害復興研究所丹波さん
 〈福島市〜伊達市へ移動〉
 11:30 元飯館村前田区区長 長谷川健一さん(伊達東公民館、仮設住宅に隣接)
 〈伊達市〜南相馬へ移動、立入禁止20キロ地点視察〉
 15:00 南相馬市内 NPO 市民団体の皆さん(みなみそうま道の駅ホール)
 〈南相馬〜福島へ〉

脱原発世界大行進 in 横浜
◇日時:2012 年1 月14 日(土)小雨決行、集会スタート15:00、デモスタート15:45
◇集合場所:ポートサイド公園(最寄り駅:横浜駅/徒歩約12分)地図 「脱原発世界会議」会場のパシフィコ横浜からも徒歩圏内
◇流れ解散場所:山下公園
◇主催:首都圏反原発連合(http://coalitionagainstnukes.jp/)参加グループ
◇協力:「脱原発世界会議」実行委員会(http://npfree.jp/)

脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA
日時:2012年1月14日(土)、15日(日)
場所:パシフィコ横浜
内容:多くの会議セッションに加え、映画やライブなど、多くのプログラム。

脱原発世界会議2012 公式サイト(http://npfree.jp/)

 

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掲載2012年2月15日
掲載2017年1月27日