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復刻版
ドキュメント チェルノブイリ
高木仁三郎さんの遺言
推薦のことば
寄せられた感想
申込方法



チェルノブイリ原発事故の様々な映像を日本において再構成し、解説した“高木仁三郎さんの遺言”。福島原発事故がつづくなかで、改めてチェルノブイリで起こったことを知ってほしいと思い、復刻しました。(Ver.2から字幕版がついています)

DVD『ドキュメント チェルノブイリ‐高木仁三郎さんの遺言』原子炉建屋の屋上には、砕け、吹きとばされた黒鉛が一面につもっている。除去作業にあたる人々は、スコップで黒鉛のかけらをひとすくいし、建屋のはずれまで運んで放りなげる。カメラのとらえた場面を見ていると、自分自身が被ばくをしていくような錯覚におちいる。

フクシマ後のいま、この映画は肉声で語られる“高木仁三郎さんの遺言”だったのだと思う。

DVD紹介(冒頭の6分)再生 PLAY WMVファイル 86.3MB YouTubeで見る
DVD紹介チラシ(PDFファイル)
申し込み方法

本編24分 2011年7月
Ver.2 2013年3月(字幕版つき)

DVD頒価:1200円(送料140円)
〈図書館価格:9000円〉
上映会などで利用する場合はこちらを購入ください。

解説:高木仁三郎(原子力資料情報室)

復刻版制作:映像ドキュメント.com
(1987年3月初版公開、1988年7月 改訂版、制作:反核パシフィックセンター東京)

DVD『ドキュメント チェルノブイリ』紹介(冒頭の6分)

●推薦のことば

もっと早く聞くべき遺言だったが、今からでも遅くない遺言‥‥‥

3・11以後、原発に関するかぎり、事態の好転を告げるニュースはまったくといっていいほどなかった。僕は一週間ほど毎日毎日、風向きと雨量を気にかけながら鬱々として過ごしていた。そんな気持ちで、《映像ドキュメント.com》の仲間・荒川俊児君を訪ねると、「これ見る?」と言って、古びた『ドキュメント・チェルノブイリ』というVHSテープを持ち出してきた。僕は、最後に原発を石棺で覆ってしまう絶望的な映像を見るのは、正直気が進まなかった。

しかし、見はじめると、予想に反して怒りとともに勇気のようなものが湧いてきた。あの高木仁三郎さんの肉声がまるで遺言のように聞こえてきたのだ。

吹き飛んだ原子炉建屋の空撮映像に、高木さんは「これを見ているだけで放射能がこちらの体に突き刺さってくるようです」と叫んでいる。そして、強烈な放射線が飛び出す瓦礫をスコップで捨てる決死隊の映像に、「すでに制限の1分10秒を過ぎてしまいました。ああ、この人はおそらく致命的な放射能を浴びてしまった」などと生中継のように語っているのだ。

原発事故の最後は人間の命を捨てなければどうにもならない、いや、捨ててもどうにもならないということを、あらためて思い知らされた。いったい科学の名の下に行われたことの結末が、こんな絶望的な生贄を要求するなら、そんなものは科学の名に値しないと思った。素手を借りなければならない技術は、もはや手段でさえない。人間が自分の命をスコップに乗せて捨てるなどという倒錯が赦されるわけがない。

もっと早く聞くべき遺言だったが、それでも僕の気持ちは定まった。今からでも遅くない。みんなに聞いてほしい。

原発のことを「トイレのないマンション」に喩えることがあるが、いまの僕はこの比喩にぜんぜん説得されなくなった。安アパートにはトイレがなくてもいいと言っているような鈍感さ、暗に、原発は高級だなどと言ってしまう愚劣さを嗤いたい。

もう、ニュースが「ただちに人体に影響はない」というときは、「いずれひどいことが起る」というふうに聞くことにしてから、5ヶ月が経った。そして、「ひどい」ことが、ますます「ひどく」なっている。

最悪の戦争でも和平交渉の可能性は残されている。しかし、放射能は姿を現さず、相手を選ばない。一回一回が終わりのない戦いになる。だから、その戦場は一つ一つ個別の名前をむなしく連ねるだけだ。共通しているのはそこで人間がヒバクシャとして死ぬか、ヒバクシャとして生き残るかということだけだ。ヒロシマ、ナガサキ、ビキニ‥‥‥チェルノブイリ。

「ノーモア・ヒバクシャというなら、福島の子どもたちを一刻も早く救え」、これが『ドキュメント・チェルノブイリ』の高木仁三郎さんが今の僕たちに呼びかける遺言の意味だ。

桜井 均(2011年8月28日)

●寄せられた感想

高木先生の若い声が当時を思い出させました。チェルノブイリの事故が、そのまま福島とだぶりました。まったく同じことの繰り返しをしていると。
これで日本が脱原発に目覚めなければ、もう終わりだと思います。

(2011年8月29日 福井 中嶋多恵子さん)



早速にお送りいただきありがとうございました。

九州は福岡の、原発止めよう!「九電前ひろば」に5月から参加しています。「ひろば通信」(メール)で、原発関係のいろいろの情報も得ることができ、その中から、映像ドキュメントとDVDのことを知ったのだと思います。時々、どこを糸口にして入り込んだか忘れてしまうのですが。
購入を思いたったのは、高木仁三郎さんの“肉声”に触れたいと思ったからなのです。サブタイトルの「遺言」にぱっと惹かれて。

私自身は3月11日福島原発事故以来、30年も40年も前から反原発で研究・活動されて来た方たちに、ようやく追いつこうと決心して、学ぶことの多い日々です。

高木仁三郎さんの本は、数年前に岩波新書『原発事故はなぜくりかえすのか』を初めて読み、心に深く沁みながら、そのままにしていて、突然3.11を迎えました。そこで目が覚めたのです。あわてて高木さんの本を読み直し、また『市民科学者として生きる』のなかで、原発最後の日を見届けられずに旅立つ悔しさ、残った人々への思いを託す心情に直面し、私自身70歳になるまで、考えながらも知りながらも、原発に対して何もしてこなかった罪意識、自責の念に駆られ、涙を押さえることができませんでした。

チェルノブイリ事故当時は、私自身TVを見ない生活だったので(今でもTVなし)、チェルノブイルの姿は、今回のコンパクトに編集した映像が初めてのようです。それに仁三郎さんの「声」が重なっていることで、前2冊の岩波新書と、このDVDは、まさしく私にとって高木仁三郎さんの「遺言状」です。
友人、知人に「脱・原発」の思いを伝えていく、1つの方法として、このDVDも役に立てたいと思っています。

(2011年8月2日 福岡市 M.J.さん)

●話し手紹介

高木仁三郎(たかぎじんざぶろう)

この映画をともに制作し、チェルノブイリ原発事故について解説する高木仁三郎さんは、1960年代に日本原子力事業で原子炉づくりにかかわるなかで、これに疑問をもち、反原発に転向。原子力資料情報室の代表として、2000年10月8日にガンで亡くなるまで、反原発運動の先頭に立ってきた。

著作は多数。いま手に入りやすいのものでいえば、岩波新書の『原発事故はなぜくりかえすのか』、『プルトニウムの恐怖』、『市民科学者として生きる』、事故後に復刻された『原子力神話からの解放─日本を滅ぼす九つの呪縛』講談社プラスアルファ文庫。
高木仁三郎著作集』全12巻が著作のほとんどを収録しているので、巻を選んで購入するのもいいと思う。

福島原発事故後ということでおすすめしたいのは、『反原発、出前します─高木仁三郎講義録』。チェルノブイリ事故後に、原発にかかわる疑問に科学的にこたえる、しかも専門家ではない人にも理解できるように、そして理解した人はこんどは講師となって話に行けるように、と開催された集中連続講座の講義録(復刻版)。
私自身はそれ以前にもマーシャル諸島などの放射能被害について、実態としては知っていたが、放射能がいかに人体に影響をおよぼすかといった基本的なところから理解できるようになったのは、当時この講座を受けたから。原発について、放射能について、基本からちゃんと知ろうと思うなら、読んでほしい一冊。
amazon.co.jpの高木仁三郎著書リスト

(荒川俊児)

高木仁三郎(たかぎじんざぶろう)1938年7月18日、群馬県生まれ。1961年東京大学理学部化学科卒(核化学)。日本原子力事業・NAIG総合研究所、東京大学原子核研究所助手、東京都立大学理学部助教授、マックス・プランク研究所研究員等を経て、1975年原子力資料情報室設立に参加。1987年原子力資料情報室代表(98年まで)。1998年高木学校設立を呼びかけ、校長に。2000年10月8日逝去。専攻は原子核化学(理学博士)。多田謡子反権力人権賞、イーハトーブ賞、長崎被爆者手帳友の会平和賞、ライト・ライブリフッド賞、田尻賞受賞

原子力資料情報室(http://www.cnic.jp/)
高木仁三郎市民科学基金(http://www.takagifund.org/)
高木仁三郎の部屋(http://www.cnic.jp/takagi/)

●申し込み方法

  1. @申込書をダウンロードして、記入のうえ下記連絡先にファクスするか、A下の申し込みフォームに入力して送信してください。
  2. こちらから送金に必要な郵便振替用紙などをお送りしますので、送金をお願いします。

    ⇒DVD紹介・申込書(PDFファイル)

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    連絡先:〒113-0001文京区白山1-31-6-201スペース白山内〈新住所〉
    FAX:03-3868-0091〈新FAX番号〉
    郵便振替口座:00130-0-718198(ゆうちょ銀行 019店 当座 0718198)
    (担当:荒川俊児)
EIDOC-002 ver.2『ドキュメントチェルノブイリ』
本編24分 2011年7月
Ver.2 2013年3月(字幕版つき)
頒価:1200円(送料140円)〈図書館価格:9000円〉
制作:映像ドキュメント.com
DVD-Rに記録したDVD-VIDEO。不良品は交換します。

※16ミリフィルム制作時(23年前)のマスターテープをもとにデータ化しましたが、画質がよくはないことをご了承ください。
※16ミリフィルム(改訂版)も残っています。フィルムで上映したい方には貸し出しますのでご連絡ください。
※復刻版では、改訂版の手前にまえがき、うしろにその後明らかになった放射能汚染の広がりと健康被害についてのせました。
※Ver.2から字幕版がついています。

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※DVD『加藤周一さん九条を語る』『講演会・低線量被曝に向き合う』『井上ひさしさん九条を語る』『あぶない憲法のはなし(小森陽一)』『谷中で戦争を語りつぐ』もあわせて購入する場合は、備考欄にご記入ください。

 

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掲載2011年7月21日
更新2024年3月12日